2022/06/06

慢性的な痛みの評価について

Q'hooの川上喬也です。


今回は慢性障害の評価についてです。



慢性障害と言うと、

*筋筋膜性腰痛
*足底腱膜炎
*膝蓋靭帯炎
*鵞足炎
*腸脛靭帯炎
*肩関節周囲炎
*腱鞘炎
*シンスプリント

など色々ありますね。運動器に関わる医療従事者や、私も含めトレーナーの方はこういった慢性障害の治療やリハビリをする機会が多いかと思います。

過去に私が講師をしたセミナーにご参加いただいた方には伝わっているかと思いますが、私は、「硬いからほぐす」「弱いから鍛える」などといった表面にみえるところにアプローチしていくことは改善に向かわないと感じています。
評価をしてある程度状態を把握し、それからアプローチをしなければいけないと思っております。

しかし、「評価がすべて」とは思っておりません。評価がまともでもアプローチに問題があり、改善ができないということもよくあるからです。ただ、評価は治療やリハビリのスタートになりますので絶対的と言っていいほど大切だとは感じています。

評価とは言い換えると、状態を把握することです。どうなっているのか?というのを知るということですね。

不調の改善を試みる場合、何が起こって痛みなどがあるのかを把握しなければいけません。

“硬いところをほぐして痛みが軽減したけど、また硬くなって痛くなる”
みたいな経験はありますよね。状況の把握ができていないのに硬いところをほぐてもまた元に戻る確率はありますよね。

何が起こって痛みが出現しているのかがわからないと、ほぐしたらいいのか、筋収縮を入れたらいいのか、テーピングをどうしたらいいのかなど、何をしていいかわからないということです。評価せずにアプローチして良くなってもそれはギャンブルに成功しただけです。もしくは、上記のようにまた元に戻ります。


慢性障害の改善を狙う場合は、
*筋肉が働いていない
⇨長年使っていない、筋肉の癒着、神経絞扼、相反神経支配による抑制を視野に入れる。
*筋肉が働き過ぎている
⇨代償動作、動作・姿勢でよく使っているということを視野に入れる。
*筋肉が伸張しない
⇨代償動作含め、その筋肉を使い過ぎて伸張しなくなっていることを視野に入れる。
*骨や筋肉、靭帯、関節包などが器質的に損傷している(していた)

を意識して評価を行うと、状況把握がしやすくなります。

その結果、
*ある部位が異常に太い
*ある部位が異常に細い
*アライメント異常
*動きにくい
*力が入りにくい

最終的に、どこかが痛い、ダルい、違和感が出現します。



外傷、慢性のどちらでも把握の仕方は変わりません。

*問診、視診、触診
*ROM,MMT
*アライメント検査
*スペシャルテスト
*関節弛緩性

で情報収集可能(収集方法はセミナーや有料noteで紹介します)です。

評価の仕方がすべてあいまいであっても(そもそも100%の把握は不可能)、これらを組み合わせることである程度の情報が取れ、状態の把握が可能です。

大事なのでもう一度言いますが、この状態の把握こそが評価。情報収集と言っても(+)や(−)をとるだけではありません。

例えば腰痛があり、自動で股関節伸展可動域が正常に至らないとします。
ここで考えるのは、
*大臀筋、ハムが弱いかも?⇨MMTを実施
*腸腰筋、大腿直筋などが硬いかも?⇨他動での股関節伸展、トーマステストを実施

というものです。
自動で可動域を確認していると可動域が正常でなかったのが弱いのか硬いのか両方なのかがわかりません。

その結果、大臀筋が弱かった場合だと、なぜ弱いのか?と進めます。
ここで考えるのは、
下臀神経が絞扼を受けている?⇨梨状筋の硬さ
腸腰筋などが硬すぎて抑制を受けている?⇨相反神経支配による抑制
左右上下前後で癒着がある?

このようにアプローチに向けて具体的に進めていきます。そうすると、割合はありますが、かなり改善できる確率が上がります。
余談ですが、ここで骨盤が前傾位になっていれば腸腰筋などが硬い確率が上がります。骨盤が後傾していればハムストリングスや大内転筋が硬すぎたりする可能性、大臀筋の代わりに脊柱起立筋が働きすぎている(代償動作)という可能性も浮上します。

掘り下げていけばいくほど時間を使うことになります。しかし、治療やセッションでは時間に限りがありますのである程度の結果が出るあたりまでに留めことも必要になってきます。ですのでなるべく早く正確に評価をすることが大切になります。

では、実際にどう改善していくのか?については今後、セミナーや有料noteで紹介していきたいと思います。


セミナー
2022年12月、2023年2月開催

有料note
準備中